「クレジットカードの作り方は?何が必要なの?」
「クレジットカードが届くまで何日くらいかかるの?」
このようにお悩みの方に向けて、今回はクレジットカードの作り方の流れや手順、必要なものについて、初心者の方にもわかりやすくまとめました。
クレジットカードを作るときに学生・新社会人・専業主婦・無職(収入なし)の方が知っておくべきポイントや、申し込み時の注意点についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
クレジットカードの作り方を知る前に!必要なものを準備しよう
- 本人確認書類
- 本人名義の銀行口座
なお、クレジットカードを作るのに、保証人は必要ありません。
必要なもの①本人確認書類
クレジットカードを作るときは、本人確認書類(身分証明書)が必要です。 クレジットカードの発行会社によって、求められる本人確認書類の種類や部数が異なるため、事前に確認しましょう。
- 運転免許証
- パスポート(住所表示のあるもの)
- マイナンバーカード(通知カードは使えない)
- 在留カード、特別永住者証明書
- 各種健康保険証
- 国民年金手帳
- 母子健康手帳
- 印鑑登録証明書
- 戸籍の附票の写し
- 住民票の写し
2020年以降に発行されたパスポートには「住所欄」がないため、写真付きの本人確認書類としては使えません(他の書類も提示する必要あり)。
また、学生証は公的書類ではないため、本人確認書類として使えない点にご注意ください。
本人確認書類については、一般社団法人日本クレジット協会が紹介している「クレジットカードお申込みの際のご本人確認について」も参考にしてみてください。
必要なもの②本人名義の銀行口座
クレジットカードを作るときは、カードの利用料金を支払う(引き落としする)ために、本人名義の銀行口座も必要です。
なお、「本人確認書類」と同じ名義の銀行口座でないと、引き落とし口座として使えない場合もあるためご注意ください。
銀行の口座番号が分かる「通帳」や「キャッシュカード」を、手元に準備しておきましょう。
クレジットカードの作り方の流れ!初心者向けの手順
クレジットカードの作り方の流れは、以下の通りです。
- クレジットカードを選ぶ
- 申し込み要件を確認する
- クレジットカードを申し込み
- 審査結果を待つ
- クレジットカードを受け取る
クレジットカードの作り方は、公式ページからの「WEB申し込み」が主流です。
「店頭窓口での申し込み」「郵送での申し込み」などの方法もありますが、基本的にはWEB申し込みと同じ流れとなります。
ここからは、クレジットカードの作り方の流れを5つのステップでご紹介します。
作り方の流れ①クレジットカードを選ぶ
まずは、作りたいクレジットカードを選びましょう。
クレジットカードにはさまざまな種類があり、以下の3つの要因に分類されます。
国際ブランド | Visa、Mastercard®、JCB、アメリカン・エキスプレス®、Diners Club等 |
発行会社 | プロパーカード、銀行系カード、信販系カード、流通系カード、交通系カード等 |
ランク | 一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカード等 |
初めてのクレジットカードであれば、年会費無料・ポイント還元率・特典やサービス等を確認して選ぶのがおすすめです。自分のライフスタイルに合った発行会社のクレジットカード(一般カード)を選びましょう。
とくに、クレジットカードの年会費は慎重に確認することが大切です。永年無料のカードもあれば、年に1回の利用で翌年無料になるなど、一定の条件の達成によって変動するカードもあります。カードによって異なります。
クレジットカードの選び方や種類について、詳しくは次の記事もご覧くださいね。
作り方の流れ②申し込み要件を確認する
次に、作りたいクレジットカードの申し込み要件を確認します。
クレジットカードの申し込みができるのは、「満18歳以上(高校生を除く)」であることがほとんどです。
しかし、クレジットカードの種類によっては、以下のような年齢要件が設けられていることもあるため確認しておきましょう。
- 満18歳~39歳まで(高校生を除く)
- 満18歳以上(卒業年であれば高校生でもOK)
- 満18歳以上(満20歳未満は親権者の同意が必要)
- 満20歳以上から
作り方の流れ③クレジットカードを申し込み
クレジットカードの作り方の3つ目のステップは、作りたいクレジットカードの申し込みです。
一般的に、クレジットカードは「WEB申し込み」が主流で、専用の申し込みフォームに以下の内容を入力して送信します。
氏名、生年月日、郵便番号、現住所、電話番号、メールアドレス、年収、職業、引き落とし口座の登録、家族構成、同居家族の人数、他社借入状況、住宅ローンの有無、国際ブランドの選択、カードデザインの選択
その後WEB申し込みフォームにて、スマホで撮影した本人確認書類をアップロードする場合が多いです。
WEB申し込みをしたら「専用の申し込み番号」が付与されるため、必ずスクリーンショットを撮る、メモをする、などで控えておくことをおすすめします。
作り方の流れ④審査結果を待つ
クレジットカードの作り方の4つ目のステップは、審査結果を待つことです。 クレジットカードの申し込みをすると、申し込み内容を元に発行会社が「与信審査」を行います。
クレジットカードの発行会社が、独自の審査基準により、申し込み者(消費者)の返済能力等の信用度を確認すること。CICやJICC等の信用情報機関に「信用情報(クレジットヒストリー)」を開示し、申し込み者の借入状況・返済状況・債務残高なども確認される。
また、キャッシング枠を付けた場合やカードランクによっては、勤務先への在籍確認が行われることもあります。
クレジットカードの審査が終わったら、審査結果がメールで届くのが一般的です。なお、審査結果が出るのは最短5分~数日と、発行会社によって異なります。
作り方の流れ⑤クレジットカードを受け取る
最後のステップは、クレジットカードを受け取ることです。
クレジットカードの受け取り方法は以下の3種類あり、それぞれ受け取りまでの期間が異なります。
受け取り方法 | かかる期間(目安) |
---|---|
郵送で届く | 1週間~3週間 |
店頭窓口で受け取る | 即日~数日 |
デジタルカードが発行される | 即日~数日 |
すぐにクレジットカードを利用したい人は、即日発行の対応が可能なカードを選択しましょう。
クレジットカードの作り方のポイント【学生・無職・専業主婦の方必見】
学生・新社会人・専業主婦・無職(収入なし)の方のなかには、「クレジットカードを申し込むときに、どうやって申告すれば良いのか分からない…」と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、タイプ別にクレジットカードの作り方のポイントを紹介します。
クレジットカードの作り方【学生・20歳未満編】
成年年齢の引き下げにより、「満18歳以上(高校生は除く)」であれば、原則として学生でもクレジットカードを作ることができます。
ただし、学生がクレジットカードを作るときは、利用可能枠が10万円程度と低くなることが多いです。
学生がクレジットカードを申し込みする際のポイントは、次のとおりになります。
- 職業は「学生」を選択する
- 「家族構成」や「世帯人数」の欄があれば記載
- 年収は「アルバイト給与(前年度の年収)」を記載
アルバイトをしていない学生の場合、扶養義務者の収入を含めた「世帯収入」が審査対象になります。クレジットカードを申し込む際は「収入0円」として、世帯収入の欄があれば「親権者の年収」を入力しましょう。
また、学生の場合は学割優待がある「学生カード」や、若年層向けのサービスが充実した「若年層向けのクレジットカード」がおすすめです。
クレジットカードの作り方【新社会人編】
満18歳以上であれば、新社会人でもクレジットカードを作ることができます。利用可能枠は10~30万円程度となる可能性が高いです。
とくに新社会人の方は、クレジットカードに申し込むときに「年収」の書き方に悩むのではないでしょうか。年収の書き方については、次のポイントをご確認ください。
- 年収は「推定年収」でOK
- 初月の総支給額×12ヶ月分で計算
- ボーナス金額も年収に加算する
例えば、税金や年金などを差し引く前の総支給額が20万円であれば、20万円×12ヶ月なので、推定年収は240万円です。
ここに40万円のボーナスが年2回支給されるのであれば、240万円+40万円+40万円で、推定年収320万円となります。
クレジットカードの作り方【専業主婦編】
「専業主婦(主夫)でも、クレジットカードを作れる?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
結論、専業主婦の方でもクレジットカードを作ることは可能です。配偶者の収入を含めた「世帯収入」が審査対象になります。
専業主婦の方がクレジットカードを申し込む際のポイントは、以下のとおりです。
- 職業は「主婦(主夫)」を選択
- 「家族構成」や「世帯人数」を必ず入力
- 年収は「パート給与(前年度の年収)」を記載
パートをしていない専業主婦の方は「収入0円」として、世帯収入の欄に「配偶者の年収」を入力しましょう。
なお、専業主婦の方の場合は利用限度額が低くなる可能性が高いです。配偶者のクレジットカードの「家族カード」の発行を検討してみることもおすすめします。
クレジットカードの作り方【無職・収入なし編】
無職・収入がない方でも、扶養してくれる家族がいるのであれば、クレジットカードを作れる可能性はあります。
家族構成や世帯人数によっては、本人の収入ではなく「世帯収入」が審査対象になることがあるのです。
無職・収入なしの方がクレジットカードを作るときのポイントは、次のとおりです。
- 職業は「無職」や「それ以外」を選択
- 本人の収入は「0」で入力
- 「家族構成」や「世帯人数」を必ず入力
もしクレジットカードの審査が不安であれば、扶養家族が契約しているクレジットカードの「家族カード」の発行や、デポジット型のクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードの申し込みを検討しましょう。
クレジットカードの作り方の5つの注意点
クレジットカードの作り方の流れには、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
- 本人情報に誤字や脱字がないように気をつける
- 虚偽の情報を記載しない
- 一度に複数のクレジットカードの申し込みをしない
- ネット以外の作り方はキャンペーン内容が異なることも
- 受け取りの際に本人確認書類が必要なことも
申し込む前に、これらの注意点を知っておきましょう。
注意点①本人情報に誤字や脱字がないように気をつける
クレジットカードの申し込みフォームに入力する本人情報は、誤字や脱字がないように気をつけましょう。
氏名や生年月日などの本人情報は、発行会社が信用情報機関に情報開示をする際に必要な情報です。
本人情報に誤字や脱字があると、正しい情報を確認する必要が出るため、審査に時間がかかってしまうこともあります。
注意点②虚偽の情報を記載しない
クレジットカードの申し込みフォームには、嘘や誤った情報を記載しないでください。
申し込みフォームの入力内容はカードの発行会社によって異なりますが、本人情報の他にも、年収・勤務形態・勤務年数などの情報の記載が求められます。
これらの項目に虚偽の情報を入力したことが発覚すると、審査に落ちやすくなる場合があります。
また、虚偽の申告をしたことが発行会社のデータ上に記録されて、将来、系列グループのクレジットカードやローンの審査にも影響してしまいます。
注意点③一度に複数のクレジットカードの申し込みをしない
クレジットカードの審査が不安だからといって、一度に複数のクレジットカードの申し込みはしないでください。
クレジットカードの審査で開示される信用情報には「申込情報」も記録されており、あなたが「いつ・どこに・何の申し込みをしたのか」が一目で分かります。
ちなみに、指定信用情報期間である「CIC」は、申し込みから5ヶ月後の月末まで申込情報を保有しています。
一度に2~3枚以上のクレジットカードに申し込みをすると、「お金に困っている」と判断され、審査結果に影響してしまいます。
注意点④ネット以外の作り方はキャンペーン内容が異なることも
クレジットカードの作り方はネットからのWEB申し込みが主流ですが、店頭窓口や郵送で申し込むこともできます。
しかし、WEB申し込み以外の作り方でクレジットカードを申し込んだ場合、公式ページに掲載されている「入会キャンペーン」が適用されない可能性もあります。
入会キャンペーンの内容や、キャンペーンが適用される条件などをよく確認して、クレジットカードを作りましょう。
注意点⑤受け取りの際に本人確認書類が必要なことも
クレジットカードが郵送で届く場合、簡易書留であれば同居家族でも受け取りできます。
しかし以下の発送方法の場合、本人のみカードの受け取りが可能で、受け取る際には「本人確認書類」の提示が必要です。
発送方法 | 受け取り方 |
---|---|
日本郵便「本人限定郵便」 | ・本人のみ受取OK ・顔写真付きの本人確認書類の提示が必要 |
佐川急便「受取人確認サポート」 | ・本人のみ受取OK ・公的な本人確認書類の提示が必要 |
クレジットカードの発行会社によって、発送方法は異なります。あらかじめ、クレジットカードの受け取り方や、必要な書類などを確認しておきましょう。
クレジットカードが届いた後に確認すべきポイント6つ
クレジットカードが届いた後は、次の6つのポイントを確認しましょう。
- 届いたクレジットカードに不備がないか
- 契約内容や支払い方法
- クレジットカード裏面への署名
- 利用を開始するための手続き
- オンラインサービスやアプリの登録
- 入会キャンペーンで付与されるポイントの詳細
確認ポイント①届いたクレジットカードに不備がないか
まずは、届いたクレジットカードに不備がないかを確認しましょう。
- クレジットカードの種類やデザイン
- 国際ブランド
- 刻印されている氏名(ローマ字)
- 有効期限
クレジットカードに印字されている氏名等に不備があれば、すぐに発行会社に連絡をしましょう。
確認ポイント②契約内容や支払い方法
次に、クレジットカードの契約内容や支払い方法を確認しましょう。
- 総利用可能枠(利用限度額)
- ショッピングの利用可能枠
- キャッシングの利用可能枠
- 締切り日や支払日はいつか
- 自動でリボ払いになっていないか
クレジットカードが郵送された際に同封されている「ご案内」に、これら全てが記載されていますので必ず確認しましょう。
確認ポイント③クレジットカード裏面への署名
クレジットカードや契約内容に間違いがなければ、クレジットカードの裏面の署名欄に署名をしましょう。
署名は、漢字・カタカナ・ローマ字のいずれでも問題ありません。
クレジットカードに署名がないと、クレジットカードでの支払いを拒否されることもあります。
また、不正利用された際の補償サービスが適用されないこともありますので、忘れずに署名をしておきましょう。
確認ポイント④利用を開始するための手続き
クレジットカードの発行会社によっては、セキュリティ上「アクティベーション(アクティベート)」が必要な場合もあります。
郵送されたクレジットカードを、実際に使えるようにする手続きのこと。セキュリティコードを入力したり、発行会社に電話したりと、クレジットカードの発行会社によってやり方が異なる。
アクティベーションが必要な場合は、クレジットカードが郵送された際に、やり方が同封されているはずなので、必ず確認しておきましょう。
確認ポイント⑤オンラインサービスやアプリの登録
クレジットカードの利用明細を確認するためにも、オンラインサービスやアプリを登録しましょう。
クレジットカードの利用明細を確認しないと、いつ・どこで・いくら利用したのかが把握できません。
オンラインサイトやアプリを登録しておけば利便性が高い上、不正利用があった場合も気付きやすくなります。
クレジットカードはWEB明細が採用されていることがほとんどですが、紙ベースで明細を受け取ることも可能となります。なお、紙の明細書を発行する場合、手数料が発生することもあるので注意しましょう。
確認ポイント⑥入会キャンペーンで付与されるポイントの詳細
クレジットカードは、入会キャンペーンの一環として「入会ポイント」が付与されることが多いです。
しかし、入会ポイントを獲得するためには、以下のような付与要件が設けられていることもあります。
- アプリ登録をすること
- オンラインサイト登録をすること
- 入会から◎ヶ月以内に〇円以上利用すること
また、付与された入会ポイントには、有効期限が設けられていることもあります。
入会ポイントを無駄にしないためにも、付与要件や有効期限は必ずチェックしておきましょう。
クレジットカードの作り方は初心者でも簡単!
クレジットカードの作り方の流れはシンプルですので、初心者でも簡単に申し込みができます。
- クレジットカードを選ぶ
- 申し込み要件を確認する
- クレジットカードを申し込み
- 審査結果を待つ
- クレジットカードを受け取る
まずは必要なものを揃えてから、クレジットカードの申し込みをしましょう。
とくに学生・新社会人・専業主婦・無職の方は、申し込みフォームを入力する際のポイントを理解した上で、不備や虚偽がないように準備することが大切です。
今回ご紹介した内容を参考に、自分に合ったクレジットカードを登録してみてくださいね。